当時、新卒として部署に配属された私。
右も左も分からないまま、言われたことを必死でこなしていた。
その中で、「宿題」と呼ばれるものがあった。(もちろん仕事外)
そのひとつが「課題図書」である。
読書をして感想文を出すというものだったのだが、課題として出たのが「電通鬼十則」という電通に伝わる仕事の心得が記された本の感想文だった。
すでにその会社は辞めて転職しているのだが、ノートを整理していたらその時の感想文が載っていたので読み返して見たら、まじで社畜だったw
この記事で全文公開したいと思う。
電通鬼十則の感想文
まずは要約を最初に入れていた私。
上司は本書を読んでいたと思うので必要なかったかもしれないが、読んだよアピールをしたかったんだろう。
感想全文
電通鬼十則とは何か?
電通鬼十則はビジネスにおける原理原則である。
これに従うことで、大変革期である現代社会・ビジネスを勝ち抜くことができる。
1.仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない
2.仕事とは、先手先手と『働き掛け』て行くことで受け身でやるものではない
3.大きな仕事と取り組め、小さな仕事は己を小さくする
4.難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げる所に進歩がある
5.取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは
6.周囲を「引き摺り廻せ」引き摺るのと引き摺られるのとでは長い間に天地のひらきが出来る
7.計画を持て、長期の計画を持って居れば忍耐と工夫とそして正しい努力と希望が生まれる
8.自信をもて、自信がないから君の仕事には迫力も粘りもそして厚味すらない
9.頭は常に全廻転
八方に気を配って一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ
10.摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母
積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる
この本から学んだこと
社会で仕事に向かう際のスタンスについて学べる本だと思いました。
どんな仕事にせよ、仕事に対するスタンスが基礎として必要で、それによって今後の成果につながります。
だから、新人が読むのに適した本だと感じました。
→この部分で紹介してくれた上司に対して、「これは読むべき本でしたー!」と遠回しに伝えているのだろう。
例えば1.2の「仕事は受身でやらずに創るべきだ」ということ。
今の状態に置き換えてみると、私は指示を待っているだけのことが多いです。
それは情報がなく、仕事の全体像がつかめていないからです。
まずは、情報を集めること。そして、自分にできることを言われる前にできるようになること。
これが今意識すべきことだと思いました。
改善するために過去のグループFacebookページを読むことを始めました。
→FaceBookページとは、部内の人たちが入ったグループページで、以前の共有情報などが入っていた。別に読む必要はなかったのだが、しっかり読もうと社畜感を示していた。
5年分くらいあったのだが、当時の私は仕事が終わってからこのページを家で読んで感想を伝えるという作業をしていた。
3の「大きな仕事と思って取り組め」は、大きな視点を常に持って仕事をすることだと解釈しました。
具体的には、この仕事にはどんな意味があるのかを理解して行うことだと思います。
新人ができる仕事は小さく思われる傾向があります。
しかし、この小さな仕事にも大きな意味があるとわかればモチベーションや理解が深まるのではないかと思いました。
これは、常に仕事の意味を諸先輩方に教えていただくことや自分で考えることで改善していきたいです。
→諸先輩方・・・、この時「どんな仕事にも意味があるんだー!」と雑務をやりまくっていた。誕生日会の計画や進行、プレゼントなど、部内全員の分をすべて業務外でやっていた。
⬆︎感想ここまで---------------------------------------------
というか、私の感想めっちゃ浅いな・・・
いま電通鬼十則を読んでみての感想
だいたい要約すれば、「受け身になるなよ!主体的にやれ!」ということだ。
いくつか、精神論的な話もあり、捉え方を間違えるとかなりブラックだなとは思う。
たしかに本質的なところもあるけど、引きづりまわせ!とかしがみつけ!は文面で捉えると時代じゃないよなぁと感じる。
ちょうど電通は、事件があったばかり。
それをきっかけに世の中の働き方改革が始まっている。
しかし、色褪せないこの本のエッセンスはいくつかあるだろう。
気になる人はぜひ読んでみてはいかがだろうか?
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