フィギュアスケートのショートプログラム、羽生くんが111.68点で首位に立った。
羽生結弦、ショートプログラムでトップ 「異次元の強さ」で復活遂げる(画像集)
僕は五輪あんまり見てないし、フィギュアスケートにそこまで興味があるわけではないが、
この速報をみて感動せずにはいられなかった。
スポーツをやってきた人なら、
怪我をした後に復調させることがいかに難しいことかわかるだろう。
怪我はスポーツマンにとってそれほど致命的だ。
平昌五輪前に右足関節外側靭帯を損傷
2017年11月9日に大阪で行われた公式練習。
羽生くんはNHK杯に向けて調整していた。
練習中に、着氷を失敗して、右足関節外側靭帯を損傷。
全日本選手権も欠場することになった。
2018年2月7日にNHKで放送されたドキュメンタリー『羽生結弦 連覇への苦闘』を見た方は多いのではないだろうか?
転倒して2分後には靴紐を結び直して練習に挑んだ。
そのあとやはり異常を感じ、練習を辞めているのだが、
「なぜ練習でここまでやるんだろう。体調管理大事じゃん!」と素人目では思ってしまう。
しかし次の言葉に唖然とする
「挑戦し続けなければ成長はない」
この時点で、なんかもう、スポーツを超えたと僕は感じた。
羽生結弦の生き様というか、人生がのっかってるんだと
ソチ五輪の金メダル
2014年のソチ五輪、羽生結弦は19歳で金メダルを取った。
その後も世界最高得点を8回も更新している。
フィギュアスケートはめちゃめちゃ激戦。
王者というプレッシャー。
スポーツにおいて一度王者になったあとに、それを守るのがどれほど難しいことか。
あれだけメディアで報道されて、注目されて、期待されて・・・4年間どれほどのものを背負ってきているんだと思うと目が熱くなる。
「たくさんの人々に、自分のスケートをみてもらえる。それがプレッシャーにもなるのかもしれないけど、精いっぱい受け止めたい」。
いや、凄すぎでしょ。
何がそこまで人を動かすんだろう。
もはや狂気を感じるレベルだ。
でも、それだけ生き様に心をうたれる。
努力ってなんだろう
たぶん羽生くんは「努力はしてない」と感じているんだろう。
いろんな著名人も、「努力なんてしてないですよ」というのもよく耳にする。
努力ってなんなんだろうと、その度思う。
子供の頃から、「嫌なことでも努力しなきゃ」と教えられてきた。
社会人になるにつれて、妥協を覚えるようになる。
どちらかというと、最小努力・最大達成を追求するようになる。
でも僕らは、羽生くんの平昌五輪に心をうたれる。背景にある努力を感じる。ストーリーに想いをはせる。
だからたぶん、僕らの「努力」への認識は間違っている。
努力は、僕らが作り出したものだ。
さっきも言ったが、これはそういう僕らが勝手にみた努力ではなく、生き様なんだ。
努力は裏切らないというのは、それが「生き方」だからだ。
辞典で調べると、努力はこう書かれている。
意思によって維持される活動とその際に生じる主観的な緊張感を指す。
「意思」という言葉の通り、
ぼくらは羽生結弦の「生き方」に心を動かされている。
命を燃やすその活動を、努力と呼んでいる。
羽生くん、感動をありがとう。
フリーもがんばれ!!